日. 3月 1st, 2026
上司と部下の妻 VOL.6

重厚な革張りのソファが、私の体重と、それにのしかかる上司の重みできしんだ音を立てる。社長室特有の空調の効いた冷気とは裏腹に、私の肌は嫌な汗でじっとりと濡れそぼっていた。

「……いいのか? 君がここで拒めば、あいつのキャリアは終わるんだぞ」

耳元で囁かれる言葉は、粘着質な熱を帯びて鼓膜を犯す。鼻腔を突くのは、高価なコロンと混じり合った、雄の野卑な匂い。愛する夫の爽やかな香りとは似ても似つかないその悪臭に吐き気を催しながらも、私は震える指でブラウスのボタンを一つ、また一つと外していくしかなかった。すべては、あの優しい夫を守るため――その一心だけが、理性の最後の砦だった。

しかし、現実はあまりにも残酷で、そして卑猥だ。 あらわになった私の胸元を、上司の太く節くれだった指が這いまわる。抵抗できないことを知っている指先は、まるで熟れた果実の品定めでもするかのように、執拗に尖端を弄り始めた。

「あっ……だ、め……」

拒絶の言葉とは裏腹に、背徳の熱が下腹部へと溜まっていくのが分かる。夫以外の男に触れられているという絶望的な状況が、あろうことか、私の奥底に眠る雌の感覚をどす黒く刺激していた。愛という名の生贄として捧げられた私の肉体は、悔しいほど正直に、上司の巧みな愛撫に反応し、秘所からとめどない蜜を滴らせていく。

「ふふ、体は正直だな。旦那には見せない顔じゃないか」

勝ち誇ったような哄笑とともに、私のスカートが捲り上げられる。太ももに這う冷たい手と、熱く火照った私の粘膜。その温度差に脳が痺れる。夫を愛しているはずなのに、私の体は今、この汚れた契約に、抗えない快楽を感じ始めていた。

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