日. 3月 1st, 2026

じっとりと汗ばむような貧困の熱気が、文子の柔肌にまとわりついていた。不況のあおりで夫が職を失ってから数ヶ月。昼夜を問わず再就職とバイトに駆けずり回る夫の姿は痛々しく、その疲弊しきった背中は、かつて文子を毎晩のように抱いた男の逞しさを完全に失っていた。

底をついた貯金、半年も滞納した家賃。立ち退きを迫り訪ねてきた大家の視線は、返済の目途が立たず俯く文子の、安物のシャツ越しにも分かる豊満な乳房の膨らみを、いやらしくねめ回した。「奥さん、金が用意できないなら……別の払い方があるだろう?」

その言葉に含まれた甘く危険な響きに、文子の理性が軋みをあげる。夫への罪悪感とは裏腹に、久しく愛撫を受けていない渇ききった身体の奥底が、大家から発せられる強引な雄の匂いに敏感に反応し、熱く疼き始めた。夫が彼女のために外で頭を下げているその裏で、文子は大家のゴツゴツとした無骨な指に顎を掬い上げられ、抗いがたい背徳の沼へと引きずり込まれていく。抵抗すべき唇から漏れたのは、拒絶の言葉ではなく、期待に濡れた甘美な吐息だった。

★ご購入、レンタルはこちら★
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

error: Content is protected !!